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2021年 04月 12日
経食道心エコー検査2回目
(注:2017年4月の手術前のことを書いています)

3/10。術前検査最大の壁「経食道心エコー検査」を受けに再び病院へ。以前の一回目経食道心エコーではひどい目に遭ったので朝から激しくダークグレーな気分のまま検査室へ向かう。
順番を呼ばれて検査室に入ると若い男性技師が2人。準備をしながら話を聞いているとどうやら新米と指導役の先輩コンビらしい。これは更に参ったなと思ったが2人ともとても手際が良く流れるように検査開始。
見ると例の「プローブ」がH病院のものと比べて一回り小さい。喉を麻酔する液体を含んでしばらく待機。でもこれやっててもえづいちゃんだよなと経験者の余裕を脳内で行った後、「最初はそのまま入れますがその後鎮静をかけますね」と言われて良く分からないまま飲み込み開始。多少細いとはいえやっぱり苦しい。反射でどうしてもえづいてプローブを押し戻してしまう。するともう1人の技師さんが背中に手をあてて少し身体の向きを変えてくれて、そこから急にスムーズに飲み込めるようになった。「はい大丈夫です。検査始めていきますねー」の声が聞こえてそこからストンと記憶がない。次に意識が戻ると検査は終わりプローブを抜くところだった。抜くときも多少えづいたが飲むときほどじゃない。そうこうしてるうちに検査は無事終了。
若き技師2人は最後まで流れるような手際で「鎮静残っているので待合ベンチで15分くらい休んでください。転んだりすると危ないので」と言ってサラリと去っていった。時計を見ると30分あまりの時間だったらしい。

学んだこと:当たり前だが経食道心エコー検査は病院によって機材もやり方も違う。なかでも鎮静剤を使うかどうかは大きな違い。これから受ける可能性のある方は事前に鎮静を使うか確認しておいた方が良いと思う。
H病院の経食道心エコーの苦痛を100とするK病院は60くらいだった。これは大きな違いだと思う。個人的には今後は鎮静使用を強くお願いしようと思う。
(出来ればもうやりたくないけど)




# by jellyfishcafe | 2021-04-12 12:29 | 僧房弁閉鎖不全症
2020年 03月 05日
手術決心

(注:2017年4月の手術前のことを書いています)

検査データを見ながらY医師と色々話をした結果、早々に手術を受けることを決心した。
最初、僕はGWか夏など会社が長期休暇に入るタイミングあたりで手術かなと考えていたのだが、現在の心臓の状態、それから弁膜症の手術では本格的な悪化が進む前の手術が、予後に大きく影響する、ということを考えてより早い日程で手術することに決めた。
それもこれもY医師の説明がとても上手で、僕が抱えていた色々な問題や不安を取り除いてくれるものだったからだ。良い点だけでなく手術のリスクや備えておくべき事柄などもしっかり説明してくれ、あぁ自分は手術にあたってこういう説明がちゃんと聞きたくて病院を探していたんだなあと納得がいった。
つくづくお医者さんは「技術」と「説明力」だと痛感。

手術日はY医師や病棟の都合などを踏まえて後日決定することになり、その日のうちに入院についての説明や、術前検査で出来るものをやってしまうことになった。
地元を離れた病院で手術・入院することには少々心配もあったが、結果として僕が初診から手術までにKO病院を外来で訪れたのは初診含めて3回。検査の空き状況によっては1度で済む人もいるらしい。そう考えると(手術が必要な大きな疾患で)都市部の病院を選択することは難しいことじゃなく、受けられる医療の質を考えるとむしろメリットが多いのではないかと今では思っている。

ただ1つだけ憂鬱なことがあった。
今後の日程を記した紙をもらったのだが、そこにはあの恐ろしき「経食道エコー検査」の文字が。
「け、経食道エコーは地元の病院でやりましたよ!」と看護師さんに言ってみたのだが「病院によって機材も違いますし、うちでは手術前に必ず受けてもらっているんです」との答え。
まさかあの検査を人生で2度も受けることになるとは。。
入院・手術を前にして目の前に再び大きな壁が立った気がした。



# by jellyfishcafe | 2020-03-05 16:22 | 僧房弁閉鎖不全症
2019年 12月 10日
KO病院初外来

2017/2/24朝、年休を取って妻とKO病院に向かう。
どのくらいかかるだろうと思っていたが、家を出てから電車で2時間弱で到着。
このくらいなら検査や通院で通っても問題なさそうだと安心した。特急楽だし。

KO病院に到着。古いとは聞いていたら思った以上に古い建物だった。
建物だけで言ったら地元のHT病院のほうが遥かに立派。でも外来受付は自動化されてるし、スタッフも待合い席の数もやたら多く、そのへんはいかにも都心の大学病院という感じだった。(注:現在は新病棟が出来てむちゃくちゃ立派になった)

目当ての心臓血管外科は、順番待ちで混雑する外科フロアの一番奥の方にあった。
待っている患者さんも急に少なくて、気のせいか周囲の空気も少し重々しい。待合いで待っている人たちもなんだが見るからに不健康そうな人に見える(失礼)。あらためてなんだか自分はエライ病気になってしまったんだなあという実感が沸いた。

予約時間をだいぶ過ぎてから名前を呼ばれて診察室に入る。
外来担当医はY医師。僕より7、8歳若いくらいだろうか。柔らかな物腰なのだが、なんだか生命力漲るタイプというか、特にマッチョでもないけど心身共にパワーがありそうな雰囲気の人だった。後から聞いたけど外科、特に心臓血管外科や脳外科にはこういうパワー系のお医者さんが多いのだそうだ。
実は事前に病院のサイトを見てY医師のことは知っていた。心臓血管外科医で虚血性心疾患や弁膜症のMICS手術が専門のドクターだった。

Y医師は、とても丁寧に挨拶をしてくれ、HT病院からの検査データを机上とPCの画面に出してまず最初にこう言った。
「Jellyfishさん、最初に結論から申し上げますが、私もHT病院のT先生と同意見です。現在のご自身の心臓は手術の判断をするべき状態だと思われます」
それを聞いて僕はなぜかすごく安心したのだった。



# by jellyfishcafe | 2019-12-10 17:05 | 僧房弁閉鎖不全症