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2014年 07月 16日
「画面の中の背中」
2014年W杯もついに終了。個人的にあまりうれしいことの少ない大会だったけれど、、
サッカー関連では最近うれしいことが一つあった。

少し前、深夜のサッカー番組を見ていたときのこと。
番組は国立競技場の改築を記念したメモリアル番組で、日本サッカーの歩みと聖地
国立競技場の歴史を特集した番組だった。
ビール飲みながら気楽に見てたんだけど、画面がヨハン・クライフの記念試合の映像に
なったところで、グラスを持ったまま一瞬身体が固まってしまった。
そうだ、そう言えばそうだった。すっかり忘れていたがこの試合の主審は父が担当だった。
その瞬間、ほんの数秒だったが画面の中に久しぶりに動く父の姿を見た。

2000年に他界した父が国際審判員として現役だったのは、Jリーグ開始よりも前なので
スチール写真の記録はあっても動く映像を目にする機会はかなり少ない。
そして数少ない動画はみなVHS時代の古い録画ばかりで、地デジ化以降に映像を見た
のは今回が初めてだった。

痛恨だったのは番組を録画していなかったこと。しかしふと思いついてダメ元でtwitterの
繋がりに頼ってみた。



世の中の進化はすごいものである。
呟きを見たフォロワーの方が番組を毎週録画しているハズという友人に連絡をとってくれて、
その後無事に映像を入手することが出来た。
届いたDVDを確認すると、例のシーンに映っていたのは紛れもなく若き日の父の姿だった。

「画面の中の背中」_e0136330_3451364.jpg
"1980.11.24 国立競技場"


当時38歳、審判として全盛期だった頃だと思う。見た後、一番最初に脳裏に浮かんだのが
映像を誰より喜ぶであろう実家の母の姿だった。
ご協力いただいた皆さんありがとうございました☆ この場をお借りして深く感謝致します。

by jellyfishcafe | 2014-07-16 03:56 | my life


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