人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2012年 12月 11日
「無言のヒト」
>>『民・維vs自・公…トンネル崩落で公共事業論戦』
 山梨県の中央自動車道・笹子トンネル崩落事故を受け、衆院選(16日投開票)の争点として、公共事業を巡る論戦が活発になってきた。
 東日本大震災の教訓も踏まえ、自民党は首都直下地震などに備える「事前防災」のため10年間で200兆円を投資する「国土強靱(きょうじん)化」を主張しているが、民主党や日本維新の会は「バラマキ」との批判を強めている。


確かに日本で起きた事故と俄に信じられなかったような衝撃的な事故でした。
しかし、安全で高信頼のインフラでも長く使用していれば、当然のその精度は
落ちてくるわけで、それを維持するのは定期的な保守・整備が必要になります。
もちろんそれにはお金が必要です。
しかし今、この国はそうした部分に回す十分なお金がないわけで、全国の橋や
トンネルなどで今後同じような事故が起きても不思議でない状況であることは
間違いありません。

しかし、この事故を取り上げて公共事業の推進や批判を語るとのはやっぱり
ピントがズレてる気がしてなりません。
昭和の亡霊みたいな公共事業頼みの利権ズブズブ政治もまっぴらだけど、
それをすぐにバラマキだ票稼ぎのエサだと批判する方もどうかと思うし、
大体そんな批判しているヒト達の政治も巨大公共事業にノーと言えないもの
だったことはこの4年間がよく物語っていると思います。

既に構築済のインフラの保守・整備は「やるべきかどうか」ではなく、
使用する限りは「やらなくてはいけない」公共事業であるはず。
ライバルを罵倒するために「公共事業=無駄遣い=悪」という幼稚な方程式を
持ち出す政党は余計に信用できないなと思ってしまうのはぼくだけでしょうか。

もっと手間は掛かっても事態をより良くしていくような政策、
例えば同じ公共事業でも「新規」と「保守」で扱いを分けて予算も別にとるとか、
それこそ特定の税収入をあてるとか、
保守公共事業を認可・監督する役所を新設、施工する建設業者の選定や
請負条件も別扱いとすることで
「必要な保守公共投資をやりつつ、バラマキを防ぐ事業政策を目指します」とか、
とにかくもそういうことを言い出す政党がまったくどこも出てこないあたりに、
ぼくらの民主主義の限界を感じたりもする今日このごろです。

by jellyfishcafe | 2012-12-11 01:57 | I thinking


<< 「You'll Nev...      「Thousand mile ... >>