2011年 05月 16日
トラムネタをもう1つ。 京都で連れが嵐山に行ってみたいと言うので、地図でアクセスを調べるとバスの他に「嵐電嵐山本線」という路線があることを知った。 その日の京都市内はGW渋滞のピークだったのでバスは果たしていつ着くか分からない。ここは鉄道だろということで地下鉄の駅員さんに聞いてみた。 「この嵐電というのはこのフリーパスで乗れますか?」 すると彼女(女性駅員さん)は 「あぁ嵐電はこのパスじゃ乗れないんです。路面電車なので」 とさらりと言った。 「なに!路面電車ですと!?」 それを聞いた途端に人ごみに萎えていた心に電流が走り、歩き疲れた足に急にチカラがみなぎってきた(笑) そんなわけで何の予備知識も持たないまま訪れた通りすがりのオトコは幸運にも、京都を走る路面電車「京福電気鉄道嵐山本線」に乗ることになった。 地下鉄から直結している嵐電天神川駅から乗車。 「"らんでんてんじんがわ"ってスゴい駅名だなあ。「ん」が4つも入っている駅名はそうそう無いよこれは」などと言っていたのだが、この後、愚かな旅人は嵐電の本当の実力を思い知ることになるのであった。 「蚕ノ社」(かいこのやしろ) 「太秦広隆寺」(うずまさこうりゅうじ) 「帷子ノ辻」(かたびらのつじ) さすがは悠久の京(みやこ)である。 昔の面影を残す名前なんてレベルじゃなく、ダイレクトに歴史の事象そのものが名前になっている。 嵐山に着く頃にはもうぼくは完全にノックアウト状態になっていた。 パープル×クリーム色の2両編成の車両が珍しい。あえてパープル×パープルとか クリーム×クリームと色を合わせないところが京の粋? おかげで嵐山までの道程の間、路面電車と沿線の駅や景色をたっぷり楽しむことが出来た。ところで目的の嵐山だけどここでは特に触れない(笑)あの恐るべき人口密度の嵐山が本来の嵐山ではないと思うからだ。つまりは嵐電も含めてココもまた出直す必要があるということである。 自分で言うのも何だけど、本当に路面電車が好きだ。大して「鉄」でもないのにどうしてこんなに惹かれるのだろうと自分でも不思議だ。はっきり分からないけれど、たぶん基本的に異邦人な存在である旅人が、訪れた旅先の「日常」に入り込むもっとも手っ取り早い手段が路面電車だからじゃないかと思っている。 そんなこんなで嵐電のパープルカラーが、京都サンガの色と同じだと気づいたのは大阪へ戻るJR新快速の車内でのことだった。
by jellyfishcafe
| 2011-05-16 01:41
| Kansai2011
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