2018年 09月 11日
病院選び①

検査入院が終わって退院したその日から、手術する病院選びを始めた。
まず僕の頭にあったのは、まずかかりつけが紹介してくれる病院で手術するか、それとも別な病院を自分で探してそこに紹介状を書いてもらうか、ということ。
しかし、その前にまず弁膜症の手術がどのようなものか知らないと話にならない。
病気が発覚したときに少しネットで調べたのだけど、怖い話が多かったので(笑)以降は積極的に調べてこなかった。
そこであらためて「僧坊弁閉鎖不全症 手術」で調べた情報から(古い情報に注意しながら)、平均的なデータをまとめると、大体以下のようなことが分かった。

・弁膜症の中でも僧坊弁の手術は比較的難易度が低い。(成功率は平均97%程度)
・閉鎖不全(閉まらない)と狭窄(開かない)では手術方法(術式)が異なる。
・閉鎖不全の術式としては弁置換(人工のものに交換)と弁形成(切縫で修繕する)がある。
・弁置換は確実だが術後一生血液凝固を防ぐ薬を飲む必要がある。(薬による食事制限あり)
・弁形成は一定期間経過後は薬服用の必要なし。
・弁形成はその後の心膜炎などの感染症のリスクも低い。
・弁形成は執刀医の技術力に頼るところが大きい。弁状態によっては出来ない病院(医師)もある。
・手術自体の方法として「胸骨正中切開」「小切開(MICS)」「ロボット手術」がある。
・「胸骨正中切開」は胸の中心を大きく、「小切開(MICS)」が脇の下を小さく切って手術する。
・「ロボット手術」は優れた方法だが保険適用外(2017年2月時点)なので基本的に除外。(
・「胸骨正中切開」は安全性が高いが、術後の回復や感染症防止は「小切開(MICS)」が優れている。
・「小切開(MICS)」は行っていない病院もある。(僧坊弁手術に占める割合は全国平均で約15%。2015年度)
・手術時間は弁状態、術式によるが大体6~9時間程度。
・入院日数は術式によるが「胸骨正中切開」で2~3週間。「小切開(MICS)」で1~2週間程度。

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 2018年4月からロボット手術も保険適用になりました(拍手)
 ただし現在のところ、僧坊弁/三尖弁の2弁手術への適用が主で、僧坊弁単独の手術の場合は
 「小切開(MICS)」が選択されることが多いようです。
 参考:「僧帽弁閉鎖不全症とは?原因・症状・治療方法」 - 「心臓血管外科医 渡邊剛公式サイト」
 https://doctorblackjack.net/feature_valvular_heart_disease/

これらを見る限り、当然ながら「弁形成」手術で、そして「小切開(MICS)」で、僧坊弁を治してくれる病院がターゲットとなることになる。もちろん僕の僧坊弁がその術式が適用になる状態かという問題は別にあるのだけど、第一希望の病院の条件が明確になったのは良いことだろなと思った。
「人任せにせず自分でどんな医療が受けたいか希望をはっきりさせておく」
これはがんで死んだ父が身を持って教えてくれた大きな教訓の1つだった。


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# by jellyfishcafe | 2018-09-11 17:16 | 僧房弁閉鎖不全症 | Comments(0)
2018年 09月 07日
検査入院の夜③

ようやく静かになるかと思った向かいのベッド主だが、そうはならなかった。
暗くなって早々に寝始めた彼はすんごい鼾を立て始めたのだ。
それでも早い時間のうちは、病棟内もざわざわしてるのでまだ良かったが、消灯時間を過ぎてから鼾は一層音量を増して、しまいには轟音というべき音量で部屋内に響き始めた。
隣のベッドの人(顔見てない)が思わず「寝れん・・」と呟いたほどで、巡回にきたナースも「ひどいね・・」「先生呼んだほうがいいですかね?」と相談していた。

そのうち病棟医さんがやってきて「○○さーん、起こしてごめんなさい。鼾すごいけど大丈夫ですか?気分悪いとか息苦しいとかありませんか?」と聞くと、本人はう゛ーんと起き上がり「鼾・・いつもです」と言ってまた寝たようだった。

この爆音鼾がいつもなのか。病気じゃないのか。家族は平気なのか。
色んな意味で衝撃的な言葉だった。

過度の鼾は無呼吸症候群や脳の病気のサインだったりするらしいけど、あれは間違いなくそうした類のものだと思う。人事だけど、若くして心筋梗塞を起こしたのも何となく理解できるような気がした。

心臓手術への最初の一歩。
心カテ検査入院の夜はそんな爆音と共にふけていった。


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# by jellyfishcafe | 2018-09-07 16:04 | 僧房弁閉鎖不全症 | Comments(0)
2018年 09月 04日
検査入院の夜②

夕方になってそれまで静かだった病室が急に慌しくなった。
空きベッドだった向かい側に急患で入院となった人が運ばれてきたのだった。
カーテンを閉めているので直接は見えないのだけど、聞こえてくる声から推定すると(笑)、患者は男性で40歳手前くらいで急性心筋梗塞を起こしたらしい。

男性はまだ若いのと病気の経験がないせいなのか、自分のおかれた状況というものがよく分かっていないようだった。軽度とはいえ心筋梗塞といえば誰でもヤバいと感じると思っていたのだけど、彼はしきりにナースに、
「ちょっとコンビニ行きたい」とか
「タバコ吸ってきていい?」とか
「一度抜けて友達んとこ行きたいんだけど」とか
訳の分からんことを言っており、そのたびにナースに「ダメです!」と怒られていた。
驚いたのは付き添いの彼の奥さんらしき人も一緒になって、
「BBQ中にちょっと倒れただけだから大丈夫なんです」
「若いので心臓で入院なんて大袈裟」
などと言っていたことだった。

どーでも良いけどワシここに寝てるんだけど。しかも基本安静で。と思っていると士長さんが登場し、
「旦那さんは命の危険があります。しかし指示を聞いていただけないなら、退去していただきますよ」
とビシっと言われてようやく静かになった。

アホだなあと聞いてて思ったが、同時に今まで健康だった人に突然心臓の病が降りかかるってこういうことなんだよなあとも思った。
ある日突然「命に関わる病気です」と言われてすぐ受け止められる人なんていないのだ。



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# by jellyfishcafe | 2018-09-04 13:23 | 僧房弁閉鎖不全症 | Comments(0)