2018年 10月 04日
病院選び③

3つめの情報源は個人のブログ。
現代において体験者の口コミほど実情がよく分かるものはないので、「弁膜症」「僧坊弁閉鎖不全症」で同じ病気で同じ手術を受けた人の情報を検索しまくった。
幸いなことに多くの人が自身の入院・手術を体験記としてブログに残してくれているおかげで、事前の準備から手術までの段取り、術後の入院、退院後の経過など全国津々浦々の様々な情報が簡単に入手できた。

医療の道は激しく進歩していると何度も書いてるけど、実は医療においてもっとも大きな進歩は手術を受ける患者側もこうして、自分の病気についての貴重な情報を自宅にいながらにして得ることができるようになったことじゃないだろうか。

もちろん中にはいい加減な情報もあるし、そうした他人の体験が必ずしも自分の状況と一致するわけじゃないから、注意が必要な部分もあるけれど「知れる」ことは何よりも尊いと思う。僕ももしネットがなかったら、きっとかかりつけの医者の言うがままに決められた病院で決められた術式で手術を受けただろう。他に選択肢がなければ仕方がないし、ほんの少し前までそれが当たり前の世の中だったのだ。ネットの力はつくづく偉大だと思う。

もし、これから僧坊弁の心臓手術を受ける予定でこのページを見ている方がいたら、手術前にできるだけ多くの体験記に目を通すことをお勧めしたい。
不安になったり怖くなったりする情報もあるけれど、それらも含めて最終的には必ず手術に向うあなたの心を強くしてくれると思う。
一番怖いのはいつも「分からないこと」「知らないこと」だ。


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# by jellyfishcafe | 2018-10-04 14:50 | 僧房弁閉鎖不全症 | Comments(0)
2018年 09月 28日
病院選び②

・「弁形成」術で手術してくれるところ。
・「小切開(MICS)」で手術してくれるところ。

とりあえず、この2つが病院選びの条件になることが分かった。あと他の条件としては、
・年間多くの弁膜症(僧坊弁)手術を手がけているところ。
・できれば近郊。ダメでも通院可能圏内であること。
というのも当然ながら条件になる。

まず年間の弁膜症手術件数は、ネット上にも情報があるのだけど大抵が2010年以前のものばかりで近年のデータがあまりない。なにしろ医療の世界は文字通り日進月歩なので5年、10年前のデータをアテにして良いものか不安だった。
できれば直近、それもできれば前年とかのデータが欲しいなと思っていたらまさにうってつけの本があった。
(僕が見たのは2017年度版でしたが最新版をリンクしておきます)

「手術数でわかるいい病院 2018 (週刊朝日ムック) 」
http://amzn.asia/d/7X7IBTc

「突然死を防ぐ 脳・心臓のいい病院 2019(週刊朝日ムック)」
http://amzn.asia/d/06TBrsq

どちらも地域ごとに前年度までの手術総数、術式の内訳などがランキング形式で記載されている。
「脳・心臓の・・」については、弁膜症や心臓カテーテル治療などの小項目ごとに最新治療を行っている病院の取組みも書かれていて、弁膜症については僧坊弁、大動脈弁ごとの件数、また凡そだけど弁形成、弁置換の数も纏められていて、とても参考になった。

手術数が多い病院が良いかと言うと、一概にそうとは言えない部分もあると思う。
けれど、心臓弁膜症、しかも形成術については、結局手術医さんがその手で、心臓の中を切ったり貼ったり縫ったりするわけだから、たくさん手術をこなしている医者のほうが高度なテクを持つというのは自然なことだと思うのだ。
もう1つ良かったのは、年間多くの病院が手術に取り組んでいるんだというのが数字を見ることで実感できたことだ。これはそのまま選択肢が多くあるという安心感に繋がった。


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# by jellyfishcafe | 2018-09-28 17:36 | 僧房弁閉鎖不全症 | Comments(0)
2018年 09月 11日
病院選び①

検査入院が終わって退院したその日から、手術する病院選びを始めた。
まず僕の頭にあったのは、まずかかりつけが紹介してくれる病院で手術するか、それとも別な病院を自分で探してそこに紹介状を書いてもらうか、ということ。
しかし、その前にまず弁膜症の手術がどのようなものか知らないと話にならない。
病気が発覚したときに少しネットで調べたのだけど、怖い話が多かったので(笑)以降は積極的に調べてこなかった。
そこであらためて「僧坊弁閉鎖不全症 手術」で調べた情報から(古い情報に注意しながら)、平均的なデータをまとめると、大体以下のようなことが分かった。

・弁膜症の中でも僧坊弁の手術は比較的難易度が低い。(成功率は平均97%程度)
・閉鎖不全(閉まらない)と狭窄(開かない)では手術方法(術式)が異なる。
・閉鎖不全の術式としては弁置換(人工のものに交換)と弁形成(切縫で修繕する)がある。
・弁置換は確実だが術後一生血液凝固を防ぐ薬を飲む必要がある。(薬による食事制限あり)
・弁形成は一定期間経過後は薬服用の必要なし。
・弁形成はその後の心膜炎などの感染症のリスクも低い。
・弁形成は執刀医の技術力に頼るところが大きい。弁状態によっては出来ない病院(医師)もある。
・手術自体の方法として「胸骨正中切開」「小切開(MICS)」「ロボット手術」がある。
・「胸骨正中切開」は胸の中心を大きく、「小切開(MICS)」が脇の下を小さく切って手術する。
・「ロボット手術」は優れた方法だが保険適用外(2017年2月時点)なので基本的に除外。(
・「胸骨正中切開」は安全性が高いが、術後の回復や感染症防止は「小切開(MICS)」が優れている。
・「小切開(MICS)」は行っていない病院もある。(僧坊弁手術に占める割合は全国平均で約15%。2015年度)
・手術時間は弁状態、術式によるが大体6~9時間程度。
・入院日数は術式によるが「胸骨正中切開」で2~3週間。「小切開(MICS)」で1~2週間程度。

 ():
 2018年4月からロボット手術も保険適用になりました(拍手)
 ただし現在のところ、僧坊弁/三尖弁の2弁手術への適用が主で、僧坊弁単独の手術の場合は
 「小切開(MICS)」が選択されることが多いようです。
 参考:「僧帽弁閉鎖不全症とは?原因・症状・治療方法」 - 「心臓血管外科医 渡邊剛公式サイト」
 https://doctorblackjack.net/feature_valvular_heart_disease/

これらを見る限り、当然ながら「弁形成」手術で、そして「小切開(MICS)」で、僧坊弁を治してくれる病院がターゲットとなることになる。もちろん僕の僧坊弁がその術式が適用になる状態かという問題は別にあるのだけど、第一希望の病院の条件が明確になったのは良いことだろなと思った。
「人任せにせず自分でどんな医療が受けたいか希望をはっきりさせておく」
これはがんで死んだ父が身を持って教えてくれた大きな教訓の1つだった。


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# by jellyfishcafe | 2018-09-11 17:16 | 僧房弁閉鎖不全症 | Comments(0)