<   2014年 09月 ( 5 )   > この月の画像一覧

2014年 09月 27日
「限界点」
>>『背面飛行で急降下…安全委「副操縦士が混乱」』
全日空系のエアーニッポン機が2011年9月、浜松市沖の太平洋上でほぼ背面飛行の状態になって急降下したトラブルで、運輸安全委員会は25日、副操縦士の操縦ミスが原因とする調査報告書を公表した。

仕事柄、この手のヒューマンエラー検証資料を見る機会が非常に多いのだけど、
あれを読んでいると制御の一角にヒトが関わってる限り、完全な安全というのは
ありえないのかなあと思わされる時が多々ある。
イザというときに慌てたヒトのする行動というのはそれくらい理解不能なものが多い。
資料を読んでて思わず「なんでだよ!(笑)」と突っ込んでしまうものがたくさんある。
そんな笑ってるぼく自身、ついこないだ夜中の地震で飛び起きた時に懐中電灯だと
思ってずっと手にしてたのは何故か空調のリモコンというのをやらかしたばかり
なのでまさに当事者というか、エラそーなことは何も言えない。

ANAのこのトラブルでは副操縦士の「あわてんぼう」ぶりばかりがやたら目立つ
レポートになってしまっているけど、こういうエラーはどんなに錬度が高くても最後の
最後で一定の確率で起こりえるもので、それを取り除くには恐らく機械に自律させない
限り無理なのだと思う。

が、しかし。
それこそあまり表立って報道されたりしないけど、こういう緊急時の対応で
「ヒトが介在していたからこそ、大事故を避けられた」という例も実は同じくらい存在する。
だから最近ではこのあたりがヒトというシステムのひとつの限界点なのかも知れないなと
ひそかに思っている。制御屋がそんなこと言ってちゃダメかも知れんけど・・(苦笑)
[PR]

by jellyfishcafe | 2014-09-27 00:34 | NEWSネタ
2014年 09月 21日
「Experience Nautilus Live」
最近夜な夜な夢中になっているのがコレ。
米国ウッズホール海洋研究所の調査船ノーチラス号の海底調査プロジェクトのサイト。

"nautiluslive.org" (Experience Nautilus Live.)

e0136330_16315579.jpg
photo by nautiluslive.org.


海底のソナーマッピングの他、潜水探査機(ROV)によるカメラ映像をリアルタイムで
見ることができる。
この探査機からの映像がとにかく興奮する。真っ暗で砂漠のように広い深海底の景色
から突然、巨大な岩の壁や熱水噴出孔、時には沈没船が目の前に現れるのだ。
まさしく海底二万里の世界そのもの、こんな映像を無料で見られる時代になったことに
深海好きは感謝してもしきれない。

e0136330_16334511.jpg
photo by nautiluslive.org.


e0136330_1643318.jpg
photo by nautiluslive.org.


現在ノーチラス号はカリブ海のグレナダ近海を探査中。
そのまんまリアルタイム映像なので夜(向こう時間のね)はもちろん活動してないし、
昼間も調査ポイントの移動中などの場合はひたすら母船のデッキ映像だったりするの
だけど、その「探検の日常」がまた自分が探査チームの一員になったかのような気分に
なって良い感じである。

秋の夜長、日本の深夜はちょうどノーチラスの探査時間となる。
地球の裏側の深海映像を眺めながら一杯やるのはインターネット時代だからこそ
与えられたオトコの至福の時間だと思う。
[PR]

by jellyfishcafe | 2014-09-21 20:27 | クラゲノアンテナ
2014年 09月 14日
「Beauty la coupe」
おなじみ「いつものクルマ屋」定点観測シリーズ。
今回のお客さんはぼくの大好きなBMWの2000系、しかも初期型の2000Cである。

e0136330_21305750.jpg
BMW 2000C.


e0136330_21311021.jpg


この時代のBMWと言うとやっぱり02系が圧倒的にメジャーで人気もある。
もちろんぼくもあの02系のコンパクトかつユルい感じはとても好きなのだけど、
「クルマ単体としての美」としては、この2000C/CSの描く線が歴代BMWの中で
もっとも美しいものじゃないかと思う。

e0136330_21311955.jpg
この時代のBMWのエンブレムは日本製の七宝焼きで出来ている。
現代の圧着フィルムのものと違ってこのエンブレムは50年経っても
オリジナル部品のままこの艶やかさである。


いやぁ美しい。ルーフの先端からホイールまで無駄な線が一つもない。
写真を撮りながらしばし見惚れてしまった。こういうを「眼福」というのだろう。
思わずパンパンと柏手を打ってクルマ屋を後にした。
[PR]

by jellyfishcafe | 2014-09-14 21:30 | Cars
2014年 09月 08日
「ヒトノチカラ」
>>『エボラ対策を邪魔する根強い無知と不信』
エボラ出血熱が猛威を振るう西アフリカのうち最も被害が大きいリベリアで今月16日、首都モンロビアの隔離施設が襲撃された。棍棒を振り回す暴徒が警察の警戒線を打ち破って乱入し、隔離されていた患者たちを「解放」。血の付いたシーツも含め、医療器具などを手当たり次第略奪していった。


今回の感染拡大のニュースを聞くたび、はがゆさを感じない日はなかった。
特に上でも挙げられた隔離施設の襲撃事件なんかはその典型で、中世ならともかく、
現代において無知なばかりに多くの人の命が失われることほど、悲しいことはない。

この件はあちこちで「民衆が愚か過ぎる」とか「無知は罪」と言われてるようだけれど、
リベリアやシエラレオネでその無知を生み出しているのは他でもない、民に対して
教育や啓蒙の義務がある側の人間だというのを忘れてはならないと思う。
そして悲しいかな、これらの国で最もダメなのもこの層なので、今後この状況が好転
するとは正直期待できないだろなとも思っていた。

その後も緊張が続いているモンロビアで必要なのは、エボラウイルスに関する教育だ。人々の無知ゆえに襲撃事件は誘発され、流行も急拡大した。
ケネマでは地元のミュージシャンとDJ仲間が啓発活動を始めた。大きなスピーカーを車に積み込み、人通りの多い街角に乗りつけて即興演奏。集まった人々にエボラ出血熱の症状と予防についてクイズを出す。景品はCDとTシャツだ。


だから、地元のミュージシャン達が音楽を通じて自主的に啓蒙活動を始めたという
このニュースを読んだときは、救われたような気持ちになった。
本当の意味での草の根活動というのはこういうことなのだろう。窮地において社会を
救う本当の人間のチカラというものを見た気がした。

恵まれすぎてる日本から現地を支援する方法は、今のところ国境無き医師団に募金
するくらいなのだが、こうした現地の民間活動を支援できるチャンネルというのは
ないのかなと思う今日このごろ。
[PR]

by jellyfishcafe | 2014-09-08 22:50 | NEWSネタ
2014年 09月 02日
「The Other Shore」
e0136330_23334782.jpg


今月のトビラ絵を更新。
写真はモルディブで撮った宵の一枚。
このくらいの時間の夜空が好きで旅先でも良く撮るのだけど、ふと思うのはこの時間の
月というのは何時、何処で見ても同じ表情を見せるよなということ。
これが太陽だと南国と北国じゃ全然違うし、季節によってもどうだ!と力強かったり、
ヘナヘナと弱々しかったりするけれど、月はと言えば、南国でも北国でも夏でも冬でも
いつも同じ顔色ですぅっと佇んでいる気がする。

古くから詩や歌詞に詠まれるのは太陽より月のほうが多かったそうだけど、それは
どんな時も表情を変えない月の不変さが人心を惹きつけるからなのかも知れない。
[PR]

by jellyfishcafe | 2014-09-02 23:33 | fotography