<   2009年 11月 ( 9 )   > この月の画像一覧

2009年 11月 28日
「注釈の多い旅の始まり」
今回の旅はスイスエアー*1のチューリッヒ経由で手配。
過去のイタリア行きでは、今や瀕死のアリタリア航空、同じく瀕死のJAL(苦笑)、そしてフィンランド航空と行く度違う航空会社だったのだが、今回もそうなった。

とは言うものの、別にスイスエアーを選んだのにも特別な理由はなく、単純に価格と乗り継ぎの便利からだったのだけど、結果的にちょっと嬉しいことが2つあった。
1つは行きのチューリッヒまでの便がビジネスクラスにupされたこと。
もう1つはチューリッヒ-フィレンツェ間のフライトで、以前から気になっていた飛行機に乗ることが出来たことだ。
それがこのAvro RJ100
かつて欧州戦線で活躍した英国の爆撃機と同じメーカー名を冠するこの飛行機*2は、ヴァンターやフランクフルト空港でも何度か見かけていて、そのまさしく軍用輸送機のようなルックス*3がとても気になっていたのだった。

スイスエアーは欧州圏内の近距離路線でこの機体を数多く運用しているようだ。
チューリッヒのトランジットゲートでホゲーと待っていたが、自分が乗る便の機材がコレだと分かった瞬間、飛行機好きの血が一瞬にして沸騰(笑)、写真を撮りまくり完全にお子様の眼で搭乗した。

e0136330_392522.jpg

e0136330_393473.jpg

e0136330_395096.jpg


高翼式四発のずんぐりとしたボディはいかにもSTOL性*4と低騒音に優れていそうだが事実その通りだった。
そして何より、ランウェイ上で一旦停止から一瞬の間の後に弾かれたようにロケットスタート、すぐに機首をあげるコンバットスタイル風の離陸がたまらなかった(笑)

e0136330_310057.jpg


そんなちょっとヲタクな香りのする旅の始まり。。


<注釈>
*1:厳密には「スイスエアー」は既に破綻・消滅したスイス航空の呼称であり、
  現在のスイスインターナショナルエアラインズ(ルフトハンザ経営)の呼称は
  "SWISS"(スイス)なのだが分かりづらいので、通りがよいスイスエアーで表記。
*2:実際には紆余曲折あって現在のAvroはかつてのAvroとの血縁は殆どない。
*3:事実、軍事転用可能な輸送機型も存在する(採用はされず)。
*4:短距離離着陸性のこと。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-28 01:36 | Italia2009
2009年 11月 25日
「Lost ability」
久しぶりの更新。
しばらくの間イタリアを旅してきました。

「地の果て」という言葉には、似ているようで実は微妙に違う2つの意味があるような気がします。
1つはココから先は草木一本、アリンコ1匹入って行けないという「自然環境の限界」としての地の果て。
そしてもう1つは、知力に体力、ヒトのあらゆる能力を限界まで使って暮らしを築き上げた「生活環境の限界」としての地の果て。
今回はそんな後者の場所をいくつか訪ねてきました。

e0136330_2227962.jpg
"Manarola@Cinque Terre"


現代人が昔の人々より進歩したというのは大きな幻想で、、実際のところは大きな能力を失った代わりに違うものを手に入れただけに過ぎない。
目の前に拡がる「果て」の風景はそう語っているように思えました。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-25 22:25 | Italia2009
2009年 11月 18日
「now traveling..」
旅行に持っていくカメラほど悩むものはない。
一応、自分の中ではレンジファインダーと35mmレンズが旅セットの基本で、あとは気分によって広角か中望遠のレンズを1本持っていくのだけどこれが毎回なかなか決まらない。

何度も入れ替えたりしてるうちにメンド臭くなってもう両方持っていくか!と手荷物に2本とも詰め込んでみるのだけど、パッキングを終えてみるとこれがもうびっくりするような重さになっていて、登山かっ!と一人ツッコミをしてはまた最初からやり直すのが毎度のこととなっている。

GR-Dを手に入れたとき、ああ旅カメラはもうこれだけでいいや、フィルム枚数も気にしなくていいし、ようやくあの選択の苦労から解放される!と思ったのだが、いざ旅の前になると結局やっぱりレンズの選択を悩んでいる自分に気づくのである。
人間って、そう簡単に進歩できる動物ではないのかもしれない(笑)

e0136330_0414623.jpg


というわけでJellyfishcafe、明日からしばらくお休みです。
またよろしく。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-18 00:44
2009年 11月 15日
「Our technology」
>>"<事業仕分け>スパコン「事実上凍結」…世界一でなくていい"

この「事業仕分け」には基本的に賛成なのだけど、これは違うと思う。強くそう思う。
資源も生産力もないこの国には技術しかない。
同様の技術の中でトップを目指す、そうでなければ全く新しい技術を生み出す、そうして突っ走ってきたからこそ、今の日本がある。

e0136330_233334.jpg


もちろんこういうご時勢のことだ。
すぐにメシの種になるわけじゃないスパコンにまで予算が回らないのはよく分かるし、それはそれで政治判断としては間違ってないとも思う。
だけどそれでも、その理由が「世界一じゃなくてもいいじゃない」というのだけはやめてほしい。

世界1位を目指した技術が結果的に世界2位になることはあっても、最初から2位を目指した技術が2位になることはないのだ。
左巻きのセンセイには分からないかもしれないが、技術ってそういうものだとぼくは思う。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-15 02:19
2009年 11月 13日
「Viva la revolution」
今年は夏休みが仕事でキレイに飛んでしまい、世間で話題(?)だったシルバーウィークもなんじゃそらとか言ってるうちに出勤になって、結局休みががとれずじまいだった。

最近、ようやく纏まった休みがとれる状況になったので、久しぶりにイタリアでも行こうと色々調べているのだけど、つくづく感心するのがネット上の欧州小都市の旅行情報がとても豊富になっていることだ。
専門の旅行サイトはもちろん、在住邦人の個人blogに至るまで、こんなトコまで!と驚くほど細かい情報がUPされている。その数も情報の細かさも以前とは比べ物にならない。

中でも一番驚いたのがGoogle Mapだ。
ある駅の地図をGoogle Mapで検索し、ふと何の気なしに駅前にあるバス停のアイコンをクリックしてみたところ、なんとびっくり!
その停留所に発着するバスの路線番号が表示されるのである。

e0136330_22495.jpg


さらにその路線番号部分をクリックすると、現在時刻(もちろん現地時間)から換算された時刻表まで表示されたのには、驚きのあまり思わず椅子から転げ落ちそうになった。

e0136330_223137.jpg


知らなかった。。スゴすぎるぞGoogle Map。

安くて便利な反面、路線がややこしくて利用がメンドくさい欧州の公共バスの情報がこんな形で簡単に手に入るとは正直舌を巻いた。
これまでのぼくは旅先にあえてPCやスマートフォンの類を持っていかないのを良しとしていたのだけど、これはそろそろ考えを改めないといけないのかもしれんと強く思いつつある今日この頃。

もっともイタリアの場合、一番の問題は果たしてちゃんとバスが来るかということなのだけど・・・(笑)
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-13 01:26
2009年 11月 10日
「Final skill」
>>"ヤマブドウで命つなぐ1週間 山で遭難の71歳男性"

本当に無事でよかった。そして同時に頭が下がる思いでもある。
こういうニュースを見ると「山に入る」という行為は、一つ間違えばこうしたサバイバルと隣合わせであることをあらためて認識させられる。例え最新式の装備を持っていたとしても、食べられる山菜や木の実を見分けられなければ生き抜けない容赦ない現実がそこにはあるのだ。

山歩きもキノコ採りも渓流釣りも、冗談抜きで遭難する可能性がある。
通いなれた場所でまさかと思うヒトも多いかもしれないが、経験者に聞くと普段から行きつけの山で油断していてヤバい目に合ったという話は決して少なくない。

e0136330_2214344.jpg


ぼくの場合、さすがに遭難の経験はないのものの、渓流で脱渓点を見失ったり、林道で迷ったりすることはよくあるのでまったくもって他人事ではない。

幸運なことに、ぼくの釣友には一週間どころか半年くらいそのまま山で暮らしていけそうなヒトもいるので、来年は是非教えを乞うておこうと思う今日この頃。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-10 01:53
2009年 11月 07日
「Brandnew E-P」
>>『オリンパス、新アートフィルターなどを搭載した「E-P2」を海外で発表』

オリンパスE-P1の上位グレードとしてE-P2が発表。
カメラ本体の機能としてはE-P1で十分なので上位グレードってのもどんなもんだろと思っていたのだが、このE-P2、見逃せないのは待望の外付けEVF(144万ドット)対応となって、しかもカラーが黒なのである。
E-P1が出たときに黒モデルの設定がなかったことから「後から限定色で黒を出すんじゃないか」と思っていたのだが、現実は想像の上をいっていたということらしい。

e0136330_316621.jpg


黒モデルでEVFが使えるE-P1があったらいいなと思っていたぼくにとっては、このE-P2はそうした個人的要望を満たしてくれるモデルとなった。国内での発売がとても楽しみだ。

しかし、まだE-P1の発売から半年も経ってないわけで、黒カラーはともかくとして外付けEVF対応などはE-P1を購入したヒトの中に心中フクザツな方も多いんじゃないだろうか、と思う今日この頃。。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-07 01:51
2009年 11月 06日
「A sitting man」
さてさて。
1年半ぶりの今回の香港でも、「彼」はいつもの場所にいつものように座っていた。
>>参照

といっても別にわざわざ彼を見に行ったわけじゃない。
なにしろ彼が店を出している場所は街の導線上の絶妙な位置にあるので、特に意識しなくても気づくと何度も前を通ることになるのである。
(導線バッチリな割にはあまり売れてるように見えないのが心配だけど)

相変わらずのその感じに安心して、今回は彼の顔もよく見てきた。
そうかこんな顔してたのかー、なんだか後姿から想像する通りの顔なんだなと思った(笑)

e0136330_031569.jpg


今や世はめまぐるしく変わり続けて、街も建物もヒトの価値観もどんどん変化している。
変わりゆくことがこうも当たり前の状態になると「変化」という言葉は元の意味を保てず、むしろ「普通」と同義になっていくのかもしれない。
次に香港を訪れるのがいつになるのかは分からないが、その時もまた街の喧騒の中でこの後姿を見せてくれるといいなとつくづく思った。

しかし、まさか本人も遠く離れた国のこんなblogでここまでネタにされてるとは思わないだろうなぁ(笑)
今度行ったら何か買わないと申し訳ないカモ。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-06 00:28
2009年 11月 03日
「Stars above us」
今月のトビラ絵を更新。

時が止まる一瞬ってあると思う。
どんな時か?と聞かれてもうまく言葉で説明することは出来ないのだけど、なんだか目前に広がる光景に心打たれてしまい、時間が止まったかのように心臓がキュッとなる瞬間が確かにある。

e0136330_0101586.jpg
Olympus OM-1 + ULTRON 40mm/f2 SL RVP100


写真は天星小輪での1枚。
淡いブルーのワンピースを着た双子の天使がかけた魔法で、その時、船上の時間は確かに止まっていた。
[PR]

by jellyfishcafe | 2009-11-03 00:02