カテゴリ:Spain&Portugal2012( 20 )

2013年 03月 01日
「Crying Ascensor」
そんなこんなで、このところすっかりリスボンの虜になってしまったワケだが、
苦言を呈したいことも1つある。落書きのことだ。
リスボンに限らず、世界の多くの街での落書きはヒドいもんだけど、
特にリスボンでは街の象徴でもあるケーブルカー(Ascensor)への落書きは
見ての通り、もう言語道断レベルにヒドい。

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Lisbon, 2012.


路線ごとに数種類あるケーブルカーはトラムと同じ白/黄のカラーリングに
塗られていてトラム同様リスボンの顔というべき存在。
しかし、車庫に戻るトラムと違って深夜は坂道の線路上に無人のまま放置
されているせいか、アフォな奴等の格好の餌食になってしまうようだ。

全世界的に落書きはやめてほしいのだが、特に折り入ってリスボンの
心無き人々にこれらの落書きをやめるよう心からお願いしたい。
愛嬌で世界に知られるケーブルカーの姿はぼくには泣き顔にしか見えなかった。
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by jellyfishcafe | 2013-03-01 22:20 | Spain&Portugal2012
2013年 02月 20日
「Lisbon fotos #3」
リスボンは本当に食事の美味しい街だ。
外国を旅して美味しい食べ物に出会うことは多いけれど、それらの多くは
「外国の食べ物として美味しい」のであって、普段ぼくらが口にしている
日本の食べ物の美味しさとはちょっと違うことが多い。
例えば、食事についてはバルセロナも大変素晴らしい街なのだけど、
それはギリギリのところで「欧州的な食の美味しさ」に属してる気がする。

でも、リスボンの食事は素材も味付けも日本にとても近い感覚があって、
普段食べているものと同じ感覚で美味しい!というものが多かった。
「日本の食卓の延長の味」とでも言うか、とにかくそんな感じ。
だからリスボン滞在中は、毎日何を食べようか本当に楽しみだった。
(ちなみにこれがバルセロナだと「何処で飲もうか」になる。笑)

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"Arroz de Polvo"
蛸のリゾット。出汁の感じはリゾットというより鍋の〆の雑炊みたい。
美味いので滞在中に2回も食べた。今でも思い出すと食べたくなる味。


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"Saldinhas Assadas"
鰯の塩焼き。リスボンと言えば鰯。写真はボケてるがとにかく美味い。
良い塩を使った日本の塩焼きそのものの味。


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"Pasteis de Bacalhau"
バカリャウ(干し鱈)のコロッケ。ポルトガル名物の干し鱈料理の中でも一番のメジャー格。
何処でも売ってるのでちょろっと食べるのに最適。絶対ビール飲みたくなるけど。


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"Salade de Polvo"
蛸と刻みタマネギのサラダ。サラダというかマリネ。
前菜としてもワインのタパスとしても素晴らしく合う。


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"Cataplana"
銅鍋に豚肉やエビ、アサリなど魚介を入れてトマトで煮込んだ鍋料理。
元々は女子サッカー選手権で有名なアルガルべ地方の料理らしい。
これでマズいほうがどうかしてるというくらいに美味い。


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"Bifana"
ニンニクの利いたスープで煮込んだ汁だくの豚肉をパンで挟んだポルトガル流バーガー。
1つでお腹が満たされるほどのボリュームだが見た目に寄らず不思議と食べ飽きない。



天ぷらやパン、カステラなどポルトガルから日本に伝わった料理はすごく多い。
そしてそれはもはや「洋食」ではなく日本の味と言ってもいいくらい定着してる。
そういう目線で見てみると、ポルトガルの食というのは日本にとって猛烈に
偉大な大先輩なのだと思う。
ダイエット中の方、リスボン訪問の際はくれぐれもご注意されたし。
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by jellyfishcafe | 2013-02-20 01:57 | Spain&Portugal2012
2013年 02月 16日
「Lisbon fotos #2」
続いてはシントラのシンボルの1つ、ペーナ(Pena)国立宮殿。
1836年に王家の夏離宮として山上に建てられた宮殿らしい。
様々な様式をミックスさせてデザインされたということだが、結果的にそれが
成功してるかというとどうもなぁ。。という感じ。
世界遺産様にこんなこと言うのもアレだが失敗だったような気がする。。(笑)

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"Palácio Nacional da Pena"


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個人的には宮殿や城というのはあんまり興味がない。
派手な装飾や豪華な内装を見ても「ふーん」と思うだけでそれ以上の感想が
浮かばない。「まあ、国家予算使い込んで作ったらこんなの出来るだろな」
という感じ。あのヴェルサイユ宮殿を見てもちいとも響かなかった。

けれどこのペーナ宮殿は訪れたのがちょうど夕暮れだったことが幸いしたのか、
その独特の佇まいが強調されてなんだか面白かった。
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by jellyfishcafe | 2013-02-16 18:37 | Spain&Portugal2012
2013年 02月 13日
「Lisbon fotos #1」
リスボン旅写真と言いつつ、気づけばすっかりエレクトリコばかり貼ってたけど、
もちろん四六時中トラムばかり追いかけていたわけではなく
(いや、まあ結構追いかけてたけど・・)
初めての地なので他にも幾つかメジャーなところは一応押さえてきた。
最終的にはトラムのインパクトがあまりに強く他はあまり印象に残らなかったが(笑)
というわけで、リスボンの旅その他の写真をいくつか。

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CP(ポルトガル国鉄)のロシオ駅から世界遺産シントラ(Sintra)へ。
ロシオ駅はすっきりしていて清潔。ポルトガルらしいモザイク床のホーム。


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シントラ行き列車。車内はこんな感じ。
ロシオからシントラまでは40分弱くらいの道程。


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シントラ駅。
想像してたよりずっと小さな駅だった。ホームはやっぱりモザイク模様。


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シントラ駅前からバスでムーア人の城壁(Castelo dos Mouros)へ。
入り口は見ての通りとても世界遺産とは思えないアヤしさ。


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入り口からしばらく歩いてやっと城壁の一部が見えてくる。
険しい山岳地帯の巨岩の上に築かれた城跡を登っていくので、
ちょっとしたトレッキング。くれぐれもヒールなどで行かないことをオススメ。


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ムーア人とは7世紀頃にこの地を占領したアフリカ系イスラム教徒のことだそう。
イビサとかもそうだったけど、こういうのを見るとヨーロッパ南端の国々がいかに
激動の歴史を歩んできたかを実感させられる。


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ほとんど廃墟のような中にも、所々かつての威容さが伝わる遺構がある。


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頂上部からの下界の眺め。
7、8世紀にこんな場所にこれだけの建築を作るのは並大抵のことではなかったと思う。
けれど12世紀のポルトガルによるシントラ併合で、ムーア人は駆逐され城も破壊された。
栄枯盛衰は世の常ということか。

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by jellyfishcafe | 2013-02-13 01:53 | Spain&Portugal2012
2013年 02月 05日
「Museu da Carris #7」
車両展示場の隣には小さな作業場のようなスペースがあって、その昔に
使われていたのであろう機械が色々と展示されている。
このへんになるとリア鉄じゃないぼくにはよく分からないものが多いが、
おそらくその筋のヒトが見れば「これは!」的なモノもありそうだった。

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Carris社の沿革らしきパネルがあったがポルトガル語のものが多くよく分からず。
その他に様々な機械が並ぶがこれまた用途がよく分からないものが多い。


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切符の印刷機らしい。用途が分かった数少ない機械である(笑)


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チョークアートのサイン。


別館の出口脇にはギフトショップがあり、トラムに関するグッズを置いている。
お菓子や写真集はここ以外でも街中や空港の土産物店でよく見かけたが、
HOスケールの模型やTシャツなどはここでしか見かけなかったので
そこらへんを所望するヒトはここで購入したほうが間違いないと思う。
そしてこのショップ、別館の方だけにあるので出口まで戻ってしまうと
再び買いに戻ることは出来ないのでご注意を。

ショップでの買い物を満喫した後は、また例の赤いトラムに乗って資料館入り口
まで送ってくれる。博物館で様々なトラムを見た後に再びこれに乗るとなんだか
とても有り難味を感じてしまった。

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近代リスボンの生き証人。


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資料館まで戻るとマダムとはここでお別れ。
最初はちょっと気難しそうに見えたが、話すととても気さくで優しいヒトだった。
お礼を言って降車すると、赤いトラムは再びゴトゴトと車庫まで帰っていった。
その後姿を見ながら、これは完全にリスボンの市電にやられてしまったなと思った。

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車庫の奥にゆっくり消えていく赤トラム。


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Museu da Carris.


さて、つらつらと貼ってきたCarris博物館シリーズはこれにて終わりです。
リスボン市電の魅力を倍増させてくれるCarris博物館、鉄分の多い方も
少ない方もリスボンを訪れた際には是非一度ご見学を。


【Museu da Carris END】
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by jellyfishcafe | 2013-02-05 02:25 | Spain&Portugal2012
2013年 01月 30日
「Museu da Carris #6」
Carris社は市電だけでなく市バスも運行している会社なので、別館には
かつての市バスもいくつか展示されている。
中でも目を引くのはこの2階建てバス。
ロンドンのダブルデッカーが有名だけど、リスボンでもこういったバスが
走っていたとは全然知らなかった。見ればこれがまたデザインもカラーも
トラムに負けないくらい魅力がある。

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Lisbon's Double-decker.


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なんとも言えず味のあるデザインとカラーリング。


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2階はこんな感じ。無骨に見えて実はとても座り心地が良いシートが並ぶ。


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一階建てだけどドアが3箇所にあるバス。
空港で使ってる化学消防車にちょっと似ている。


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一瞬どうなってるか分からなかったがよく見たら笑ってしまった一台。
いやいや、好きですこういうセンス。


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現在のリスボンにも黄色い2階建てツーリストバスが走ってるけど、やはり
アレはちょっと味気ないし、街の風景にもそぐわない。
ここは一つ、トラム同様にバスもこんな旧型の車両を走らせたらずいぶんと
人気が出そうな気がするのだけどどうだろう?
喜ぶのはヲタクだけかも知れないけど・・・(笑)
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by jellyfishcafe | 2013-01-30 01:53 | Spain&Portugal2012
2013年 01月 27日
「Museu da Carris #5」
Carris博物館別館、他に気になったあれこれを貼り付け。

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恐らく過渡期の車両だと思われる1台。
運転台は半オープン式だけどその他は丸型車両の特徴を持っている。
もしくは、丸型車両のドアを取り外したものかも知れない。

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東南アジアを思わせる編みシートが美しい。殆ど工芸品の粋だと思う。
暑いリスボンの夏にはこういうシートは快適そう。

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なんとなく「昭和」を感じる車内灯。
こういうのは無骨だとは全然思わないんだよなあ。なぜか。

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区画の片隅にあったトラム運転シミュレーター(?) 素朴というか朴訥というか。。

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一見アレなシミュレーターではあるが、把手や椅子などは全て
年季の入った本物を使用。むむ。

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壁に貼ってあった昔のポスター。ポルトガル語は全然分からないけど、
たぶん「危ない!ゴーグルかけて作業しよう!」的なことが書いてあるのだと推測。
絵のタッチもまた良い感じ。


(つづく)
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by jellyfishcafe | 2013-01-27 01:53 | Spain&Portugal2012
2013年 01月 25日
「Museu da Carris #4」
Carris博物館別館の奥の区画には、現在も走っている丸型トラムを中心に
「リスボン市電オールスターズ」というべき顔ぶれの車両が並んでいた。
おもわず「おお~」と声が出てしまう。

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丸型車両の間に角型車両が混じる。
年代的にはずっと新しい角型車両の方が途中で引退して、より旧い丸型車両が
残されたので、結果的に丸型車両は「旧いのに新しい」ということになる。

たぶんCarris社としてはリスボン名物であるこの丸型車両を残しつつも15系統
みたいな系統には新型車両を投入してそれはそれで随時更新していくというのが
昔から一貫した方針で、それは今後も変わらないのだろう。(と信じたい)

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この愛すべき丸型車両の初年度製造はなんと1932年。以後、細かい変更を
しながらも基本的には変わらずに現在まで使われ続けている。
1932年といえば昭和7年である。すごいもんである。

同じように見える丸型の車両もよく見ると細かいところがちょこちょこ違う。
モーター自体を載せ替えたりもしてるらしいが、リア鉄じゃないのでそのあたりは
よく分からない。しかしまあ、とにもかくにも必要な近代化改修をしつつもオリジナルの
雰囲気を壊さずに更新しているところはとても素晴らしい。

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ライトやウィンカー等は前後運転席が廃止されたときに変更されたようだ。
左側の車両は前後両方に運転台があるタイプなので、ウィンカーとストップランプも
前後両方に計4つずつある。個人的には右のシンプルな顔のやつが一番好きだ。
見るほどに惹きこまれる魅力あるデザイン。時間を忘れてまじまじと眺めてしまう。


(まだつづく)
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by jellyfishcafe | 2013-01-25 01:50 | Spain&Portugal2012
2013年 01月 21日
「Museu da Carris #3」
Carris博物館の別館は想像よりずっと大きかった。
小さめの体育館が2つ連なったような建屋に、各年代のトラム、バスや
様々な運行機器などが展示してある。
これを見ると入り口の資料館の方が明らかにオマケだったのだなと思う。

展示されている車両はどれもピカピカに磨かれている。
確認したわけじゃないけど、きちんとレールの上に載せられてるところを
見ると、たぶん今でも走行可能に整備されているものなのだろう。
何しろ1901年のトラムを下駄代わりに使ってしまうくらいなのだから、
このくらいの整備など朝飯前なのだと思う。

色々ありすぎて何処から見ていいか分からなかったけど、手当たり次第に
見ては写真を撮り、車内が解放されてるものは乗ってみた。
そんなわけで展示車両の一部を紹介。

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Carris博物館別館。
車庫を公開しているのでこんな感じでレールが敷かれて車両が通せるようになっている。


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最初期のトラム。動力は見ての通りの2馬力エンジン(笑)


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初期の車両。先ほど乗ってきた車両とよく似ているが、色は黄緑色とのツートン。
この頃から普通車両と観光車両があったのだろうか。。


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近代車両の区画に入る。色々あるがまずこの2台が目を引く。
今のトラムの方がリスボンには似合ってるけれど、どちらもとても美しいデザイン。


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資料館で見た模型に似てる角型車両。説明を読むと1947年から使用された車両らしい。
模型が欲しくなります。。


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丸型だが今のものともまた違うデザインの車両。こちらは1950年代のものとか。
窓数から分かるように今のものよりも大柄で長い。


(つづく)
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by jellyfishcafe | 2013-01-21 02:12 | Spain&Portugal2012
2013年 01月 13日
「Museu da Carris #2」
マダムが廻してきてくれた初期型トラムに乗り込む。他に乗客はおらず貸切である。
ブイーンというエンジン音がしてスムーズに車体が動き出した。
1901年製とは思えない滑らかさに感心。

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初期型トラムの車内。まるでサロンのような内装。


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運転台に立つマダム。操輪が左右2つあって立って運転する。
この初期型は前後両方に運転台がある。操縦席部分は半分オープンな作りに
なっており、見た目、電車というよりフネの操縦席っぽい。

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座席は現代のものとは全然違うフカフカのシートがついている。
シートというよりソファと呼ぶほうがしっくりくるような高級感のある椅子。
ふと周囲を見渡すとシート以外にも様々な備品の作りが違う。
それも単にクラシックというだけでなく、作りの良さを感じものばかりだ。

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背もたれは前後可動式。終点に着いたら反対に倒して向きを変えて使ったのだろう。
現在のリスボンのトラムは基本的に進行方向が決まっているので、運転台が片方に
しかないタイプが殆ど。
車内の窓にはベロア素材のカーテンがついている。これも今見ると新鮮。

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車内数箇所にある室内灯。どうですこの手の込んだ作り。
同時によく考えれば現代というのは、こういうところにお金をかけられない
時代なのだなとも感じる。それを合理的と呼ぶならそうなのかも知れないけれど、
何か乾いた気持ちになることも確か。

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おそらく、今走っている赤い観光トラムはこの初期型車両をモチーフにしたもの
なのだろう。カラーリングもカウキャッチャーも同じ雰囲気だ。
別館まですぐなのかと思ったが、思ったよりも移動距離は長い。でも楽しい。
そのうちいくつかのカーブを抜けた老トラムは車庫のような別館の前で停まった。


(つづく)
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by jellyfishcafe | 2013-01-13 07:26 | Spain&Portugal2012