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カテゴリ:Hawaii2012( 16 )

2012年 06月 28日
「Pacific Aviation Museum #8」
ハンガー79の奥は現用機のコレクションとレストア工房になっている。
現用機と言ってもちょっと前の機体ばかりなのだが、ぼくの世代には小さな頃から見続けてきたドンピシャな航空機ばかりなので嬉しい。

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McDonnell Douglas F-15C Eagle.

こちらは御馴染みのイーグル。
と言いたいところだが自衛隊で見慣れたはずの機体もやはり塗装が違うと随分と雰囲気が変わるものだ。


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Grumman F-14D Tomcat.


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出ましたトムキャット。往年のエリア88ファン感動の逸品。今見ても文句なしの格好良さである。グラマーという表現がこれほど似会うジェット機もあまりない。
そして見ての通り、もう触っても抱きついてもいいのよ☆と言わんばかりの無防備なこの展示。柵もロープもなんにもなし。ぼくがどんな2ショットを撮ってもらったのかは想像がつくかと思う(笑)


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Sikorsky SH-60B Seahawk.

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ソノブイランチャを備えたシーホーク。やはり自衛隊のSH-60とは違う凄みのようなものを感じる。先の東北大震災の際には各地の孤立した地域の避難所や学校の校庭に強行着陸して非常食やお菓子などを配布したエピソードで一躍有名にもなった。


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Douglas A-3D Skywarrior.

スカイウォーリア自体珍しいと思うのだけど、しかもこれは電子戦(ECM)仕様の貴重な機体。正式公開を前に各部をレストア作業中だった。

さて、長々と続いてきたパールハーバー写真記もこれにて終了です。
美しく気候も快適で買い物も充実しレジャーにも事欠かないハワイですが、今ぼくらがそうしたハワイを楽しめるのは日本とアメリカ、そして日本とハワイの間にあった大きな過去があってこそです。あくまでぼく個人の考えではありますが、楽しいハワイ滞在のほんの半日でもいい、単純に潜水艦や飛行機を見るためだけでもいい、ただただその歴史に触れるこの場所を一度訪れてもらえたらと切に願います。
おつきあいに感謝。


【Hawaii2012 END】
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by jellyfishcafe | 2012-06-28 02:05 | Hawaii2012
2012年 06月 21日
「Pacific Aviation Museum #7」
ハンガー79はジオラマ風展示のハンガー39に比べると飛行場の格納庫そのままのムード。殺風景といえば殺風景なのかもしれないが、航空祭的な感じでこれはこれで楽しめる。

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Mikoyan-Gurevich MiG-15 × North American F-86 Sabre.

中に入るなり、いきなり大迫力のこの展示。
ミグ15とF-86といえば比べられる宿命にある機体だけど、実際にこんな距離で並べてまじまじと鑑賞できる機会はなかなかない。特に日本ではお目にかかれない展示だけに気分も高揚する。


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The Head of Boeing B-52 Stratofortress.

B-52戦略爆撃機(の頭)。
伊達に輪切りになってるわけじゃなく、後ろから2階部のコクピットと1階のボムベイの作りを見られるようになっている。それにしてもデカい。B-52も実物を見たのは初めてだけど、頭だけでこんなにデカいのだから全体を見たらとんでもなくデカいのだろう。アメリカ本土の博物館ではゴロゴロ転がっているという話なのでいずれ全体を見てみたいものだ。


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Curtiss P-40C "Flying Tigers".

P-40と言えばこれを思い出すヒトも多いと思う。ご存知アメリカ合衆国義勇軍「フライングタイガース」仕様のP-40C。シャークティース(鮫の歯)塗装が似会う機体として歴代1、2位を争うと思う。義勇軍として日本軍機と戦ったなんてことを忘れてしまうほどの格好良さがこの機体にはある。


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"The Flying Tiger"


有名な翼を持つ飛虎のマーキングはディズニースタジオのデザイン。くっそーカッコいいな(笑)
どちらかというと客足の少ないハンガー79にあって、このP-40だけは常に写真を撮るヒトがいたことからもこの機体の人気度がよく分かった。
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by jellyfishcafe | 2012-06-21 01:47 | Hawaii2012
2012年 06月 17日
「Pacific Aviation Museum #6」
ハンガー79。こちらからは第二次大戦以降の米空軍関連の展示と一部航空宇宙に関連した展示などもある。
ハンガー37から距離にして数百m。滑走路脇のエプロンをてくてく歩いていくと古びた格納庫があった。

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格納庫のトビラのガラス窓はオリジナルのまま。こちらも機銃弾によるj弾痕や割れがたくさんある。


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PAMは戦史関係の博物館にしては暗さがなくカラッとしたものだと思うけど、唯一の例外がこの銃弾の跡。
ヘタな体験談や記録写真よりもずっと現実を語るまさに歴史の生き証人だと思う。


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Convair F-102 Delta Dagger.

格納庫前のエリアには、昔懐かしいアメリカ空軍の戦闘機が並んでいた。
写真のF-102あたりは日本にも結構な数のファンがいるんじゃないかと思う。ちなみにぼくその一人。


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McDonnell Douglas F-4 Phantom II.

一番好きなF-4は世界の何処で見てもついつい撮りまくってしまう。これは子供の頃から変わらないある意味習性みたいなもんである。
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by jellyfishcafe | 2012-06-17 02:06 | Hawaii2012
2012年 06月 06日
「Pacific Aviation Museum #5」
F4Fワイルドキャット。
飛行機、特に戦闘機の設計というのはお国柄というか民族性が非常に色濃く出る傾向があるように思う。
このF4Fをはじめ後に続くF4UやF6Fなど、レシプロ時代のアメリカの戦闘機は基本的に大柄で頑強、その重量を補うために不釣合いなほど強力なエンジンを搭載したあたりは、その後のアメ車の設計思想にも通じるものがあってとても特徴的だ。
日本の零戦が、非力なエンジン+徹底的な軽量化と運動特性の最適化、そして最後はパイロットの操縦技術に頼ったのとは面白いほどに好対照だと思う。

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Grumman F4F Wildcat.


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F4Fのような少しアンバランスで無骨なデザインの飛行機はとても好きだし、模型なんかで作るにはこうしたキャラクタのあるモノの方が圧倒的に楽しい。

しかし、「同時代の戦闘機」という目線であらためて見るとやっぱりこの時代、零戦は破格に美しい機体だったのだなあなどと思ってしまったのはここだけの話(苦笑)
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by jellyfishcafe | 2012-06-06 01:52 | Hawaii2012
2012年 05月 27日
「Pacific Aviation Museum #4」
お次はSBDドーントレス。
昔からこの飛行機が好きだったので実機を前にしてしばし感動。

厳密に言えばこのドーントレスに限らず、ドイツのJu-87スツーカ、日本の99式艦爆、英国のバラクーダなどなど、急降下爆撃機の類は大抵好きである。

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Douglas SBD Dauntless.


急降下爆撃機はその名の通り、上空から急降下して艦艇を爆撃する飛行機でかつてはもっとも命中精度が高い爆撃方法だったため大量に生産された。ほぼ専用設計で作られた機体も多いので、そのデザインには一種独特の雰囲気がある。
クルマでも釣具でもなんでもそうだが、ある単一の目的のために研ぎ澄まされたハードウェアというのはとにかく魅力があるものだ。

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こちらは別の展示機。急降下時に使うダイブブレーキがよく分かる。

空を飛ぶためだけに進化した翼竜がとんでもなく特徴的なデザインになったりするあの感じが急降下爆撃機にはあると思う。そして赤外線やレーザーによる誘導爆弾が登場するとすっかり姿を消してしまったあたりもなんとなく恐竜に似てるような気がする。


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展示機は見ての通り、エンジンもボディもどこもかしこも触り放題という大らかさ。
早速あちこちベタベタと触りまくり、相方に2ショット写真を撮ってもらった元プラモ少年であった。
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by jellyfishcafe | 2012-05-27 00:10 | Hawaii2012
2012年 05月 21日
「Pacific Aviation Museum #3」
博物館の展示は航空機の他、真珠湾攻撃に使用されたその他の兵器や軍の指令文、当時のビデオライブラリや不時着した機体の残骸、兵士達の遺品まで多岐に渡る。そのうちから個人的に気になったものをいくつか。。

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有名な九三式酸素魚雷の真珠湾仕様や爆弾などが並ぶ。そのキャプションには水深わずか12mの真珠湾内に停泊中の米軍艦に魚雷や爆弾攻撃を仕掛けるのに当時の日本軍がどれほど苦心したか、そして攻撃に際してとても緻密な計画を持っていたことなどが書いてあった。

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このフォード島空軍基地から日本軍攻撃隊への迎撃機として上がったカーチス・P-40ウォーホーク。
(実際には映画パールハーバーのようにはいかず、零戦相手にかなり苦戦したとされる)

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ノースアメリカン B-25Bミッチェル。
真珠湾攻撃への報復として立ち上げ&実行された東京空襲で使用されたB-25B型を復元したもの。
陸軍の爆撃機を航空母艦から離艦させるという発想はムチャクチャだと思うけど、当時そんな無茶をしてまでもやられっぱなしじゃ申し開きが立たない空気が米国にはあったのだと想像する。

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B-25Bの機首部。
実物のB-25を見たのは初めてだった。爆撃機ではあるけれど、想像よりもずっと小さくコンパクトな機体で、これを見て航空母艦に載せてみようと考え付いたヒトの気持ちはなんとなく分かる気がした。
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by jellyfishcafe | 2012-05-21 01:50 | Hawaii2012
2012年 05月 17日
「Pacific Aviation Museum #2」
Pacific Aviation Museumの博物館スペースはハンガー37とハンガー79の2つの格納庫から構成されていて、そのうち真珠湾攻撃を中心とした第二次大戦に関連したものがハンガー37に展示されている。

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「零式艦上戦闘機二一型」

入って直ぐにドーンと展示されているのはご存知、零式艦上戦闘機。
真珠湾攻撃に参加した二十一型だが、この零戦はソロモン諸島で発見されたものを修復したもので真珠湾攻撃に参加した機体ではないらしい。

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真珠湾攻撃に向かう航空母艦の甲板を模したディスプレイになっている。
日本の博物館が割と展示物そのものを学術的に見せるのに比べて、外国の博物館は見せ方もドラマティックというか、この手のジオラマ風展示がとても多いように思う。個人的にはこういう「雰囲気展示」は好きだ。

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しかしなんか違和感を感じるなーと思ったアナタはご明察。
この零戦、機体は大部分オリジナルだがエンジンは米国製のR-1830に変えてあった。おかげで実際に飛行可能な機体となっている代わりに、零戦特有の美しいカーブを描くエンジンカウルではなくなってしまっている。
オリジナルの栄エンジンで動くものが殆どないので仕方がないのだけど、往年のプラモ好きとしてはこういう部分が結構気になったりするところでもある(笑)

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"ZERO"

大戦末期には殆どが特攻機となるなど悲しい歴史も持つけれど、ぼくは零戦は素直に美しい飛行機だと思う。


(懲りずに続く)
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by jellyfishcafe | 2012-05-17 01:50 | Hawaii2012
2012年 05月 13日
「Pacific Aviation Museum #1」
Pacific Aviation Museum(太平洋航空博物館)は2007年にパールハーバーに新しく出来た施設である。
元々フォード島にあった空軍基地の施設を利用して博物館にしたもので、その後も少しづつ展示規模を拡大している。オープンの話を知ったときから行きたかったのだけど、一昨年行った時は時間なくて行けず今回訪れることが出来た。

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ハンガーの中の博物館に入る前に施設のシンボルである管制棟を見に行く。
ここは第二次大戦中当時の姿が保存されていて、パールハーバーをテーマにした幾つかの有名な映画にも登場している。

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下部の3階建てが実際の管制棟。
一見して管制塔に見える赤白のタワーは潜水艦脱出の訓練塔で映画撮影用に後から移築されたもののようだ。タワーのない管制棟では今イチ絵にならなかったからかもしれない。
(当時の管制塔はせいぜい3、4階建てだった。なので管制棟)

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管制棟は真珠湾攻撃で被弾した外壁がそのまま残されている。
あちこち弾痕が残って塗装が剥がれたままの壁、ガラスも割れたままなのが生々しい。
(機銃弾にしては思ったより弾痕は小さい。7.7mm?)

この施設は戦後に取り壊しになる予定だったのを、有志の助力により歴史保存されることになったそうだ。
壊すのは一瞬、けれど残すことに意義があるものが世界にはたくさんある、と思う。
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by jellyfishcafe | 2012-05-13 15:34 | Hawaii2012
2012年 04月 22日
「USS Bowfin #3」
USSボーフィン、内部写真の続き。


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中央操舵室にあったひときわ存在感を放つ計器。
たぶん機関室に前進後退などの指示を伝えるための指示盤だと思う(確証なし)。


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一般兵員室。当たり前だが士官室とはスペースからベッドから全てが違う。


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機関室。Uボートみたいに剥き出しになったシャフトが並んでる光景を
想像してたのだが思ったよりすっきり纏まった機関で驚いた。
でもこれもきっと機関が動いてるときは半端じゃない暑さだっただろうなあ。。


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電動機室。ずらりと並んだ計器類。とりあえず男子はこういう光景に弱い。
これまたあまり知られてないが殆どの通常潜水艦はディーゼル機関で発電し、その電力でモーターを
動かしスクリューを回して動く。だから充電が切れると大変だったのだ。ちょっと携帯みたいである(違)


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電動機室の隅っこにあった補助発電機のプレート。1943の文字が光る。


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"USS Bowfin"


外に出てあらためてボーフィンの姿を見る。今見てもシャープで格好良い船だと思う。
先に書いた対馬丸のこともあり、日本ではこのボーフィンを潜水艦博物館で(誇らしげに)保存展示していることに違和感を覚えるヒトもいるらしい。けれど個人的にはやはりこういうものは政治的意味合いは別に置いといて保存して後世に伝えるというところに1つ大きな意味があるんじゃないだろうかと思う。
評価はヒトそれぞれが自分の考えで決めるものであってほしい。平和ってそういうことだとぼくは思ってる。

(おわり)
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by jellyfishcafe | 2012-04-22 02:49 | Hawaii2012
2012年 04月 20日
「USS Bowfin #2」
USSボーフィンの続き、今回は内部写真。
前回ちょっとごちゃごちゃ語りすぎたので今回からは粛々と写真を貼っていこうと思う(笑)

まずは前部魚雷発射管室。バラオ級は前部6+後部4の計10本の魚雷発射管を備える。
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上部魚雷発射管。発射管枠と魚雷装填の際に使う滑車がピカピカにバフ掛けされていた。


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魚雷発射管室は兵員室を兼ねる。これは日本やドイツの潜水艦も同じ世界共通の仕様。
それにしても魚雷の上のベッドで眠るというのは一体どんな気分だったんだろうか。。


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艦内に数箇所ある隔壁のハッチ。これもご多聞に漏れず非常に狭い。


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艦長&士官が使う食堂。隣には小さな炊事室があって炊事兵が食事や飲み物などを給仕する。
作りがシンプルで近代的なのには驚かされた。あるいは戦後に改修が入っているのかもしれない。


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艦長室。当たり前だが艦内で一番上等な個室。スタンドライト付きのデスクと椅子もある。
ベッドの枕元にあるメーターは方位計と深度計。


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こちらは中央操舵室にある主深度計。
潜水艦の映画なんかだと手に汗握りながらこれを見つめるシーンが大抵一度はある。
おそらく実際の戦闘でも乗組員に穴があくほど見つめられたことだろう。


意外に思うかも知れないが、この時代の潜水艦は通常浮上して航行するのが基本であり、潜水するのは戦闘時や特別な理由で隠密行動をする時だけ、しかも短時間だけだった。つまりは「潜水もできる船」という表現の方が合っていた。潜水艦が作戦中の殆どを潜水して行動できるようになるのはずっと後のことだ。

この時代の潜水艦にとって潜水はまだまだリスクだったのである。それが今や潜水艦は乗組員の気力体力食料を無視すれば潜航したまま地球を何周でも出来てしまう。兵器の進歩というのは恐ろしいものだと思う。



(まだ続く)
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by jellyfishcafe | 2012-04-20 01:50 | Hawaii2012