2014年 09月 08日
「ヒトノチカラ」
>>『エボラ対策を邪魔する根強い無知と不信』
エボラ出血熱が猛威を振るう西アフリカのうち最も被害が大きいリベリアで今月16日、首都モンロビアの隔離施設が襲撃された。棍棒を振り回す暴徒が警察の警戒線を打ち破って乱入し、隔離されていた患者たちを「解放」。血の付いたシーツも含め、医療器具などを手当たり次第略奪していった。


今回の感染拡大のニュースを聞くたび、はがゆさを感じない日はなかった。
特に上でも挙げられた隔離施設の襲撃事件なんかはその典型で、中世ならともかく、
現代において無知なばかりに多くの人の命が失われることほど、悲しいことはない。

この件はあちこちで「民衆が愚か過ぎる」とか「無知は罪」と言われてるようだけれど、
リベリアやシエラレオネでその無知を生み出しているのは他でもない、民に対して
教育や啓蒙の義務がある側の人間だというのを忘れてはならないと思う。
そして悲しいかな、これらの国で最もダメなのもこの層なので、今後この状況が好転
するとは正直期待できないだろなとも思っていた。

その後も緊張が続いているモンロビアで必要なのは、エボラウイルスに関する教育だ。人々の無知ゆえに襲撃事件は誘発され、流行も急拡大した。
ケネマでは地元のミュージシャンとDJ仲間が啓発活動を始めた。大きなスピーカーを車に積み込み、人通りの多い街角に乗りつけて即興演奏。集まった人々にエボラ出血熱の症状と予防についてクイズを出す。景品はCDとTシャツだ。


だから、地元のミュージシャン達が音楽を通じて自主的に啓蒙活動を始めたという
このニュースを読んだときは、救われたような気持ちになった。
本当の意味での草の根活動というのはこういうことなのだろう。窮地において社会を
救う本当の人間のチカラというものを見た気がした。

恵まれすぎてる日本から現地を支援する方法は、今のところ国境無き医師団に募金
するくらいなのだが、こうした現地の民間活動を支援できるチャンネルというのは
ないのかなと思う今日このごろ。
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by jellyfishcafe | 2014-09-08 22:50 | NEWSネタ


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