2011年 08月 25日
>>「<リビア>「独裁は終わった」…市民、「自由」喜ぶ」 今回のリビアの政権崩壊はやっぱり一連の「あの革命」の1つということになるのだろうけど、果たしてこれでリビアは本当に良くなるんだろうかと、どうしても内心疑ってしまう自分がいる。 「革命」という言葉は必要以上に甘い響きを持っていてついつい惑わされる。 けれど現実には「革命」後に本当に国家体制が良くなった国はとても少ない。アフリカでは殆どないのではないか。エジプトも含めて「革命!民衆の勝利!」という図式にぼくが素直に同調できない理由もそこにある。 念のために言っておくとこの場合の「国が良くなる」ってのは女性や子供、身分の低い人々が危険に遭わず、ちゃんと毎日メシを食える社会という意味。この点において世界にはどう見ても「革命」前のほうが良かったと思える国が多いように思えてならない。特にアフリカはそんな名ばかりの革命に踊らされてきた歴史がある。 独裁者や腐敗王族が牛耳る政権はそりゃクソだろう。けれどそれを打倒した結果、国家に訪れるのがAKやRPGを手にした連中の権力争い、子供のミルクも買えないほどのハイパーインフレ、女性の就学や運転も許さない社会、だとしたらその革命は本当に正しいことなんだろうか。 ちなみに「革命」前のリビアは、1人あたりのGDPはアフリカで第一位。40歳とかで死んじゃうのも当たり前のアフリカ諸国の中にあって平均寿命は74.5歳(2009年度)だった。 この数字が意味するところは重いと思う。リビアの未来がより良きものとなることを心から祈りたい。
by jellyfishcafe
| 2011-08-25 01:34
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